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魔法の物質『フラックス!』

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長く、ブログをお休みして申し訳ありません。
これからは続けていきたいと思っていますので、
よろしくお願いします。

写真は『はんだツノ』とIC端子『ブリッジ』の不良写真
です。フラックスは、はんだ付け時、無くてはならない
物質です。フラックスの働きとして下記の2点はよく知
られています。

   (1)母材の酸化膜除去
   (2)はんだの表面張力を下げる
(1)は、SMTの現場でも又修理係のはんだゴテ作業でも
我々は自然な働きとして利用しています。しかし(2)に
付いては日頃、的を得た利用の仕方をしていないように思
います。と言う事は(2)を本当の意味で理解されている
のかなあ?と思います。非常に便利なフラックスをもっと
利用すべきだと私は考えます。
例えば写真の様なはんだ付け不良で『はんだツノ』、
『ブリッジ』の不良は日常、非常に多く発生します。これ
などフラックスの(2)の効用が分かっていれば容易に修
理出来ます。ところが生産現場では『はんだツノ』を修理
するのに、殆ど修理者ははんだゴテでその部分のツノを取
ろうとしています。もともとツノの原因は、溶融はんだの
中にフラックスが無くなったために発生した不良ですから、
はんだゴテだけでツノを取り除こうとしても取れません。
逆にもっと大きなツノを作ってしまう事になります。
その場合(2)表面張力を下げる事が分かっているのです
から、ツノの部分にフラックス液を一滴(魔法の一滴)落
とす、又フラックス液をしみ込ませた筆でその場所をなで、
コテを当てるだけで綺麗にツノは取れます。
『ブリッジ』の修理も同じです。ブリッジ箇所にコテを
当て、2回、3回、4回とブリッジになった箇所のはんだ
を取ろうとします。これもなかなか取れません。その内に
何度もコテ先を当てるため高熱により『パターンはがれ』
と言う別な不良を発生させてしまい、基板は廃却という
とんでもない結果になってしまいます。またブリッジの
箇所に糸はんだを追加してブリッジの修理をする修理者
も非常に多いです。これは、糸はんだの中のフラックス
を利用しているのですが、はんだ量が多いブリッジ箇所
に更にはんだを使うのは、高価なはんだの無駄使いにな
ります。ここでもフラックス液を一滴(魔法の一滴)を
ブリッジ箇所に落とし、コテを当てるだけで何の努力なし
で綺麗にブリッジが無くなります。修理者はフラックス
液を入れた注射器一本を持てばいいのです。またフラッ
クス液をしみ込ませた小さな筆を一本持てばいいのです。
そうすれば、これらの不良を即修理できる魔法使いにな
れます。これが(2)の意味を理解したと言う事ではな
いでしょうか?
【注】後、上記不良品を修理する時、『吸い取り線』を使う
方法が有りますが、これは技能ノウハウが必要で初心者
の方が使用すると、パターンはがし、線材残しなどの2次
不良を発生させる事があります。ベテランの方は、大いに
『吸い取り線』を使用されるのは結構ですが、初心者の方
は上記のフラックス『一滴』、『一筆』の方法が確実で安全
です。

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コメント

ブログ拝見しました。

『ブリッジの箇所に糸はんだを追加してブリッジの修理をする修理者も非常に多いです。』

正に私です(;_;)

魔法の一滴の効果を、是非試してみたいと思います!

これからも楽しみにしていますので、頑張って下さい!

投稿: BX | 2008年11月 6日 (木) 20時58分

BXさん、コメント有難うございます。
是非、『魔法の一滴』『魔法の一筆』を
試してください。これから、ドンドン
はんだ付けノウハウをブログで公開して
いきたいと考えています。今後とも
よろしくお願いします。

投稿: 岸人(きしんど) | 2008年11月 7日 (金) 09時06分

未半田について、主に何の原因でしょうか

投稿: YOYO | 2009年3月 6日 (金) 22時28分

ぜひブログを続けてください!

投稿: はんだ業務 | 2014年8月30日 (土) 14時26分

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