« はんだ付け作業 | トップページ | 『チップ立ち』不良に付いて »

日本溶接協会と私

私は、現在中国で仕事をしています。
日本で長く、はんだ付けの仕事をしていた頃、
日本溶接協会のお世話になりました。その
当時(約10年前の話ですが)はんだ付けの
資格には、下記の4つの資格がありました。

 ① コテ作業者用(オペレータ クラス)
 ② はんだ検査員用(インスペクタ クラス)
 ③ 指導者用(インストラクタ クラス)
 ④ 技術者(エンジニア クラス)

それぞれ、セミナーを受講したり、試験(学科、
実技)を受けたりしましたが、今から思うと様
々な思いでがあります。①オペレータ クラス
の実技試験中(東京)制限時間の3分前、実
技試験基板を完成させていましたが、ミニモ
TRのはんだ量が多少、多めな事が気にかか
り、吸い取り線ではんだを吸い取っていまし
た。その時、事故が起こりました。なんと!
作業ミスにより、パターン断線をさせてしまっ
たのです。その時の気持ちは『バカなこと!』
蛇足そのものでした。(その日、東京から
福島県相馬に帰る車中、缶ビールを飲み
ケセラセラの気分でした)結果は勿論不合格!
後日、再挑戦で①は取得しました。また④技
術者用クラスのセミナー(仙台)の後半時の
途中、突然大阪の実家から携帯に電話が入り
「母、危篤すぐ帰れ」でした、講師の先生に
事情を説明し、急ぎ仙台空港から伊丹空港へ
飛び、病院へ駆けつけ間に合いましたが、
3日後、母は亡くなりました。後日仕事中、
溶接協会からセミナー終了証が届き、ホット
しました。
私は、三十年近く、アルプス電気(相馬)の
はんだ付け(技術部、生産技術部、生産部、
品管部)に従事していました。日本溶接協会
の講義内容、実技内容は、日本でも非常に
役に立ちました。また今の中国でも非常に
役に立っています。しかし、溶接協会の活動
に付いて、なぜか?あまり高い評価をしない
方もいらっしゃいます。「溶接協会の話は、
生産現場に合わない」とか「溶接協会の講義
の通り、出来るわけがない」などなど....
しかし、私は溶接協会の講義内容、実技内容
は、はんだ付けの基本であり、はんだ付けの
原理原則だと思います。受講者は、それらを
各企業に持ち帰り、各企業のの製品、基板
ごとにモディファイするのが、講義を受けた者
のやるべき仕事だと私は思います。特に、
鉛フリーになってきた現在、基本と原理原則
を無視したために、生産現場で不良の山にな
っている所をよく見かけます。私は、共晶はん
だ(有鉛)の時は、融点が低いため、これらを
無視したはんだ付けでも、何とかはんだが付
いたように出来た。しかし、鉛フリーの時代
では、これらの基本、原理原則を無視出来な
くなった。はんだ付けは、基本を無視して出来
るような、そんなに甘いものではないと考えて
います。

|

« はんだ付け作業 | トップページ | 『チップ立ち』不良に付いて »

はんだ(基本)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日本溶接協会と私:

« はんだ付け作業 | トップページ | 『チップ立ち』不良に付いて »